──チューリップ、ガーベラ、ナデシコ、キンギョソウ。ボタン、シャクヤク、カーネーション──
色とりどりの花咲き誇る春の日、桜吹雪に導かれ、僕は懐かしい女性と再会した。

母を早くに亡くした僕にとって、母でもあり姉でもあった幼なじみ。幼い僕の初恋がフワリと脳裏をよぎる。
唯一の趣味である園芸は、彼女から教わったものだった。そう、それは、感動すべき再会の物語(※1)。

――にはならなかった。

「私、今日からこの家に住むから。よ・ろ・し・く♪」

僕の通う学園に赴任してきた彼女は、人を驚かせたり意地悪したりするのが趣味の悪ガキのままだった。
いや、その悪さぶりは、会わなかった数年の間にエスカレートしていた。

気が付けば、僕の家には教師が3人も同居するという事態に陥っていたのだ。
しかもこの3人、旧知の仲である上に、同じ様な悪戯好き揃い。
更に困った事に全員が美女である上、誘惑の術にも長けていたのだ。

どうしよう――僕には今、『好きな女の子』がいるっていうのに!

好きな女の子への純愛を貫き告白するか。それとも、同居している美人教師たちの誘惑に負けてしまうのか。
『花畑〜フローラリア〜』に咲き乱れる花々から、僕は1本の、本当に愛でるべき花を選び出さなければならない。
たとえ、その選択に艱難辛苦(※2)のあろうとも!



※1:上記は主人公によって美化される傾向があります。
※2:「艱難辛苦」とは主に「快楽」を指しており、主人公は「肉欲」を正当化しようとする姑息な人間のようです。
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